令和4年6月21日(火)
令和3年産 特別栽培米イクヒカリ 1等 8/31サンプル 産地特選米 の外観品質
(生産地)鹿児島県肝属郡東串良町
(生産者)大幸農産 中島 正幸
化学肥料:不使用(有機質肥料100%栽培米)
農薬:5割以上削減
試験精米【山本製作所 タテ形精米方式 ライスパル VP-31】
品種:令和3年産 イクヒカリ 1等
水分:13.7%
室温:25℃
流量
1回目:3
2回目:3
抵抗
1回目:2.1
2回目:2.1
今日のごはんの試食
令和3年産 特別栽培米イクヒカリ 1等 8/31サンプル 産地特選米 の試食です。
写真の様に、艶やかで瑞々しいごはんに炊き上がりました。
やや柔らかめの食感で、強めのもっちりした粘りがありました。
冷めてからも硬くなり難く、柔らかさと粘りがあるので、お弁当・おにぎりに最適です。
中島さんのイクヒカリは昨年8月に稲刈りされた早期米ですが、令和3年産米は大変な当たり年で、新潟県産コシヒカリや東北のひとめぼれ・あきたこまちに引けを取らない美味しさです。
「イクヒカリ」は1990年に福井県農業試験場 水稲育種部 育種研究グル-プで、
・中生の極良食味で直播栽培にも適する品種を育成する目的で交配した越南148号/北陸148号(後のどんとこい)の組合せから育成されました。
・食味は粘りがあって「コシヒカリ」と同等で、特に冷えた時には「コシヒカリ」を上回ります。
・「コシヒカリ」に比べ出穂期、成熟期とも2日ほど早く、育成地では中生の早に属します。
・「コシヒカリ」に比べ稈長は15㎝ほど短く、穂長はわずかに短く、穂数は同程度で、草型は中間型です。
・耐倒伏性は「コシヒカリ」に比べ明らかに強い
・いもち病真性抵抗性遺伝子型はPita-2とPiiと推定され、葉いもち・穂いもち圃場抵抗性とも 中
・精米のアミロ-ス含量は「コシヒカリ」より約1ポイント低く、タンパク質含量は同程度です。
・応地域は北陸・関東以西および暖地の早期栽培地帯です。
・耐冷性がやや弱なので、冷害が心配される地帯は作付けを控える。
今日の食味値結果
令和3年産 特別栽培米イクヒカリ 1等 8/31サンプル 産地特選米
(生産地)鹿児島県肝属郡東串良町
(生産者)大幸農産 中島 正幸
化学肥料:不使用(有機質肥料100%栽培米)
農薬:5割以上削減
玄米タンパク 7.6%
静岡製機 TM3500 玄米食味値 76点
白米タンパク 6.0%
静岡製機 TM3500 白米食味値 82点
サタケ STA1A 炊飯食味値 91点
水加減 米1:水1.48倍
約70分 浸漬
【静岡製機 食味分析計 TM3500】のバイアス調整を行います。
静岡製機㈱の社内調整企画
水分・タンパク質は、±0.2%以内
アミロースは、±0.6%以内
脂肪酸度(玄米のみ)は、±2.0%以内
スコアは、±3.0%以内
㈱日食は、
水分・タンパク質・アミロースは、±0.1%以内
脂肪酸度(玄米のみ)・スコアは、±1.0%以内
にするために、1~2ヶ月毎(年に6回以上)にバイアス調整を行っております。
基準米を入れて測定➡メーカー指定値との誤差をバイアス調整します。
【静岡製機 食味分析計 TM3500】の調整をここまで徹底的にする人は居ないとメーカーさんに言われますが、精度が高い食味値測定をするには必要な作業です。
㈱日食 内田は、【静岡製機 食味分析計 TM3500】を基準米に日本一合わせている変態だと思います。