令和2年7月17日(金)
14時から、㈱日食の契約農家さんと共に、福岡県筑後市大字和泉にある農研機構 九州沖縄農業研究センター 筑後研究拠点 稲育種グループに視察・研修で伺いました。
主に西日本で作付けされている水稲品種の収量試験等を行っている試験圃場
色々な品種を見比べ出来るので勉強になりますし、今後の品種選定の参考にしています。
㈱日食の契約生産者さんと共に、令和2年産米から新品種 つやきらり・にじのきらめき・つきあかり・歓喜の風を本格栽培・流通することにしています。
外観品質が良い・美味しい・栽培しやすい・病害虫に強い・多収といった要素を持つ新品種に色々と取り組んでいます。
新品種:つやきらり(西海291号)
☆ 農研機構 九州沖縄農業研究センターで、
早生で良食味の多収系統「泉1801(西海258号)」を母、
早生で極多収の良食味系統「関東222号(あきだわら)」を父、
として人工交配・育種を行いました。
☆ 平成30年3月に品種登録された新品種です。
☆ 令和2年から島根県・福岡県・熊本県で産地品種銘柄となりました。
☆ きぬむすめ・日本晴の熟期の西日本暖地向きの品種です。
☆ 高温登熟でも玄米の外観品質の劣化(乳白粒など)が少ない
高温登熟耐性は “やや強”
☆ きぬむすめより7%多収で、且つ病害虫に強くて栽培し易い品種です。
☆ 害虫のトビイロウンカに対する抵抗性に優れています。
☆ 良食味で適度な粘りがありますが、炊飯米の表面がやや硬い特徴があり、寿司しゃり適性が高い品種です。
つやきらりは、㈱日食で6年間の試験栽培・食味試験をさせていただいており、
令和2年産から種籾の販売と業務用米(寿司米)として、取扱いを致します。
一部の稲品種(やまだわら・とよめき・ミズホチカラ等)については、特定の除草剤成分(ベンゾビシクロン、メソトリオン、テフリルトリオン)を使用すると、苗が白化して枯死してしまいます。
新規に育成された稲品種についても、除草剤の感受性試験(薬害の有無)を試験しています。
農研機構 九州沖縄農業研究センター 稲育種グループの皆様には、お忙しい中を時間を割いていただき、本当にありがとうございました。