令和元年10月29日(火)
今日は、熊本県熊本市西区の九州農政局 熊本県拠点に新品種つやきらりの産地銘柄申請書類の提出に行きました。
令和元年産は、8月の猛暑・台風のフェーン現象などにより、高温障害の影響でお米の品質が大変に悪くて、白未熟粒(乳白色のモチ米みたいな粒)の混入が多くみられます。
下の写真では分かり難いかもしれませんが、九州の主力品種ヒノヒカリと新品種つやきらりの比較写真です。
写真をクリックしていただけると、少し拡大すると思います。
新品種つやきらりは、九州の主力品種ヒノヒカリに比べて、明らかに高温登熟耐性が強くて、白未熟粒(乳白色のモチ米みたいな粒)の混入がほとんどありません!
また、九州を中心に害虫のトビイロウンカが過去20年間で最も多い記録的な発生となっており、坪枯れ等の深刻な減収被害をもたらしています。
新品種つやきらりは、トビイロウンカに対する抵抗性に優れているので、契約生産農家さんの被害は軽微でした。
☆ 農研機構 九州沖縄農業研究センターで、
早生で良食味の多収系統「泉1801(西海258号)」を母、
早生で極多収の良食味系統「関東222号(あきだわら)」を父、
として人工交配・育種を行いました。
☆ 平成30年3月に品種登録された新品種です。
☆ きぬむすめ・日本晴の熟期の西日本暖地向きの品種です。
☆ 高温登熟でも玄米の外観品質の劣化(乳白粒など)が少ない
高温登熟耐性は “やや強”
☆ きぬむすめより7%多収で、且つ病害虫に強くて栽培し易い品種です。
☆ 害虫のトビイロウンカに対する抵抗性に優れています。
つやきらりは、㈱日食で5年間の試験栽培・食味試験をさせていただいており、
令和2年産から種籾の販売と業務用米(寿司米)として、取扱いを致します。
年内につやきらり専用のホームページ(種籾の販売)を作成する予定です。